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TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup2023 Rd.5 OKAYAMA

RACE REPORT

TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup2023 Rd.5 OKAYAMA

TOYOTA Gazoo Racing 86/BRZ Race

結果を残してきたサーキットだったが、3台ともにパフォーマンスを引き出せず
堤選手が予選8番手から決勝レースで7位となりポイントを獲得

Qualifying #7/8th/1’46”376・#700/18th/1’46”997・#770/22th/1’47”030

競技車両が新型のGR86⁄SUBARU BRZに変わって2シーズン目となる「TOYOTA GAZOO Racing GR86⁄BRZ Cup」。今季は年間7戦が予定され、第5戦は岡山県にある岡山国際サーキットで9月9日(土)に予選、10日(日)に決勝レースが開催された。
近年は1大会2ヒート制やダブルヘッダーで、シーズン最終戦として行われることが多かった岡山国際サーキット大会だが、今年はシーズン後半戦となる第5戦での開催。T by Two CABANA Racingは2020年と2022年シーズンに堤選手が優勝を果たしていて、験の良いサーキットと捉えている。

今シーズンはエースの堤優威選手が前戦の十勝スピードウェイ大会で優勝し、シリーズランキング2位で今戦を迎えた。700号車を駆る地頭所光選手は開幕戦で入賞を果たしたが、その後は流れが悪くノーポイントが続いているものの、ポテンシャルを引き出すことができればポイント獲得の可能性は高い。770号車の山田遼選手は、プロフェッショナルシリーズに今季から参戦をはじめたためまだ実力を発揮できないでいるが、第5戦の岡山国際サーキットは走行経験もあるため上位陣との争いが期待された。

TOYOTA GAZOO Racing予選

CABANA Racing

T by2 CABANAレーシングピットの様子

CABANA Racing

チームは9月7日(木)から練習走行を開始。初日は3本のスポーツ走行枠を使い、まずはマシンのチェックを行なう。堤選手はSUPER GTのテストと日程が重なったため7日は走行せず、翌日からの参加となった。地頭所選手は1年ぶりの走行で、山田選手はGR86での初走行のためまずは習熟に努めた。2選手ともに想定しているメニューを消化し、地頭所選手は予選シミュレーションも実施し初日が終了。
2番手からスタートした阪口選手はスタート時のホイールスピン量が多く後続のマシンに抜かれてしまう。そして混戦のなかで1コーナーに入ると、ブレーキロックによって10号車の菅波選手と接触。1周目のコントロールラインを4番手で通過し、その後もポジションを守ったが菅波選手との接触についてドライブスルーペナルティが科され、6周目にペナルティを消化。結果として32位でチェッカーを受けることとなった。
翌日の8日(金)も3本のスポーツ走行枠があり、最後はタイム計測のある専有走行が設けられていた。3台ともに2本目の走行枠で予選を想定したシミュレーションを行ない、続く専有走行ではニュータイヤを投入しタイムアタック実施。岡山国際サーキットを得意とし優勝経験もある堤選手はトップと0.628秒差の1分46秒572で6番手、地頭所選手も好調さを維持し0.630秒差の1分46秒574をマークし8番手、山田選手は1分47秒092で23番手となった。
9月9日(土)は予選日となり、予定通りの11時45分から15分間で競われた。チームはコースオープンとともにアタックすることを決め、予選開始直後に先頭で3台ともコースイン。チーム最上位となった堤選手はトップと0.268秒差の1分46秒641を記録するが8番手、堤選手に次いでアタックした地頭所選手はトップから0.624秒差の1分46秒997で18番手、最後にアタックした山田選手はトップから0.657秒差の1分47秒030で22番手となる。前日の専有走行時よりも路面温度が上がった影響で、各車は思ったようなタイムを記録できず苦しい予選となった。

カバナレーシング

CABANA Racing

Final #7/7st/47’25”197・#700/DNF・#770/15th/47’32”161

TOYOTA GAZOO Racing決勝

決勝レース日となった9月10日(日)も晴天で、レースウィークは全セッションともにドライコンディションで競われた。9月に入ってからも残暑が厳しく、この日も午前中から30℃に迫る気温となり午後には真夏日となった。
プロフェッショナルシリーズの決勝レースは12周で競われ、13時15分にフォーメーションラップが始まる。堤選手は8番手、地頭所選手は18番手、山田選手は22番手から上位を狙うことになった。
堤選手はスタート直後に1台をパスして7番手に浮上。地頭所選手もオープニングラップで1台をパスすると、2周目のヘアピンまでにさらに2台を抜いて16番手に順位を上げる。しかし、続くリボルバーコーナーで5台が絡む多重クラッシュが発生する。501号車の末廣選手と1号車の冨林選手の接触が起因となるが、その車両を避けようとした地頭所選手も巻き込まれてしまい、ピットには戻ったものの右リアの足まわりを損傷したため残念ながらリタイヤとなった。

このアクシデントによってレースは赤旗が提示されて中断となった。コース上にストップした車両などの回収が終わると、レースはセーフティカー先導で再開される。堤選手は7番手、山田選手は17番手から残り10周を戦うこととなった。セーフティカーは5周目終了まで先導し、レースは6周目に再開となる。堤選手は7周目には自己ベストタイム1分48秒241をマークするが、上位陣には引き離されてしまう。10周目に入るとダンロップタイヤを履くトップ3のペースが鈍ってくるとともに、堤選手も加わる4番手争いが激化する。しかし、4番手争いはそれぞれのマシンが要所を押さえて走行したため、順位変動はなく、堤選手は12周目に7位でチェッカーを受けた。

17番手からリスタートした山田選手は6周目に1台をパスすると7周目に1分48秒928のベストタイムをマークし、さらに1ポジションアップする。レース中盤から先行するマシンをテールトゥノーズで追ったが最後まで抜ききれずに15位でゴールした。
堤選手は7位となり4ポイントを追加したが、ポイントランキングトップの88号車井口選手は4位で10ポイントを追加したため9ポイント差に拡がってしまった。残りは第6戦鈴鹿サーキットと第7戦富士スピードウェイの2戦となり、シリーズチャンピオン争いを行なうチームとしては落とすことのできない戦いが続く。次戦の鈴鹿サーキットまでにはテストを実施する予定なので、気を引き締めてチーム一丸で好成績を求めていく。

TOYOTA GAZOO Racing CABANA
COMMENTS
  • 安藤宏チーム代表兼監督

    Team Chairman/Director

    安藤宏チーム代表兼監督

    今戦はシリーズチャンピオン争いをしている堤選手にとって重要な1戦でした。練習走行が1日しかできないスケジュールのなかでもドライビングでカバーし、ポイントを持ち帰れたことは良かったです。ただポイントランキングで差をつけられたことは事実なので、残り2戦は改めて気を引き締めて臨みたいです。地頭所選手は専有走行まではトップ10内に入り上位争いが期待できましたが、予選でリズムを崩し決勝レースもクラッシュに巻き込まれてしまいました。流れの悪いレースが続いているので上昇する切っ掛けを掴んでもらいたいです。山田選手は課題の予選で中団になってしまいましたが、決勝レースではいつものようにポジションを上げてチェッカーを受けられたことを評価しています。3選手とも決して良い内容ではなかったので、次戦はチームとしてもリカバーしたいです。

  • 堤 優威選手

    Driver

    堤 優威選手

    今回のレースウィークは他のカテゴリーのテストと被っていたため、練習走行が1日しかできませんでした。それでも昨年は優勝したコースなので、上位に入れる期待はありました。ただ、予選までにセットが決まらず厳しいレースとなってしまいます。その中でもドライビングで合わせて、予選は8番手という最低限のポジションを確保できました。決勝レースは中断もあり想像したレースではありませんでしたが、ポイントを持ち帰ることはできました。ライバル勢に対してスピードが足りていないので、原因を追及して次戦に臨みたいです。

  • 地頭所 光選手

    Driver

    地頭所 光選手

    岡山国際サーキットは昨年のレースでも調子が良かったので自信を持って挑みました。7日の練習走行は予選シミュレーションも行ない、トップ10内に入れそうな状況でした。翌日の専有走行でも良いデータが取れ予選に臨みましたが、路面コンディションの変化に合わせきれず18番手となってしまいました。決勝レースは2周目の多重クラッシュに巻き込まれてリタイヤとなり、2戦連続でマシンにダメージを与えチームには申し訳ありません。練習走行の流れを予選に持ち込めないレースとなり、それが結果に繋がってしまいました。しっかりと原因を考え次戦に挑みたいと思います。

  • 山田 遼選手

    Driver

     山田 遼選手

    岡山国際サーキットは走行経験のあるコースでしたが、練習走行では自分自身の走り方がまとまっていなかったと思います。その中でセットアップの変更も加えたため、適切な状況に持っていくまでに時間が掛かってしまいました。レースウィーク全体として焦りがあったのかもしれません。予選は22番手となってしまいましたが決勝レースではポジションを上げられ、レース中のラップタイムは悪くなかったと思っています。ドライビングの面でも課題を克服できた点もありました。それでもバトルでは仕掛けきれなかったところもあるので反省点を次戦に活かします。

  • 山崎登チーフエンジニア

    Chief Enginner

    山崎登チーフエンジニア

    レースウィークは地頭所選手と山田選手の2台で走りはじめ、地頭所選手の感触は良く上位争いができそうな状況でした。翌日から堤選手が加わりますが、ドライビングもセットアップも合わせ切れず表彰台を狙うパフォーマンスはありませんでした。予選は路面コンディションや気温が上昇する中でのアタックとなり、少しスピードが足りませんでした。決勝レースは上位に入っていたダンロップ勢が下がってくると予想しましたが、赤旗の影響もあり上位独占となりました。同じブリヂストン勢のなかでもスピードがなく悔しさを感じています。次戦に向けてはしっかりとテストを重ねて、練習走行から上位を狙えるように準備していきます。